念処 四念処 観察

四念処:仏教:開運金華

四念処は仏教の根本的な念の用い方を説明してます。教典にも多く書かれている重要な教えです。:四念処:仏教:開運金華

四念処

四念処とは
四念処を実修すれば、阿羅漢の完全智が得られるか、執着が残っても、この生存には戻らない不還が得られる。

四とは何か
此処に身体に於いて身体を観察して、熱心に正智正念にして、世間に対する貪欲と憂いとを制御する。

此処に感受(楽、苦、不苦不楽)に於いて感受(楽、苦、不苦不楽)を観察して、熱心に正智正念にして、世間に対する貪欲と憂いとを制御する。

此処に心に於いて心を観察して、熱心に正智正念にして、世間に対する貪欲と憂いとを制御する。

此処に法に於いて法を観察して、熱心に正智正念にして、世間に対する貪欲と憂いとを制御する。

身念処(安般念・呼吸の自覚)

独り坐って結跏趺坐して、身体を真っ直ぐに伸して坐る。
念を前方に集中する。

正念にして出息し、正念にして入息する。
長く息を吐きつつ、「私は長く息を吐いている」と知る。
長く息を吸いつつ、「私は長く息を吸っている」と知る。
短く息を吐きつつ、「私は短く息を吐いている」と知る。
短く息を吸いつつ、「私は短く息を吸っている」と知る。

「私は全身を感知して息を吐いている」と修習する。
「私は全身を感知して息を吸っている」と修習する。

「私は全身の活動を止息させて息を吐いている」と修習する。
「私は全身の活動を止息させて息を吸っている」と修習する。

身体について生起する性質を観察する。
身体について衰滅する性質を観察する。
身体について生記と衰滅の性質を交互に観察する。

そして、「身体がある」との念いに満たされたら、彼は依止するものもなく、世界について執着する何物もない。
このように身体に於いて身体を観察しなさい。

受念処(感覚の自覚)

快楽、苦痛、不苦不楽の三つの実感を観察する。

快楽を感じつつ、「私は快楽を感じている」と知る。

苦痛を感じつつ、「私は苦痛を感じている」と知る。

不苦不楽を感じつつ、「私は不苦不楽を感じている」と知る。

そして「実感があるとの念いに満たされたら、彼は依止するものもなく、世界について執着する何物もない。
このように実感に於いて実感を観察しなさい。

心念処(心の状態の自覚)

心の状態(感情想念)を観察する。

貪欲とは、執着、欲張り、貪り、等である。
瞋恚とは、怒り、憎しみ、恨み、等である。
愚痴とは、妄想、怠け、無自覚、等である。

執着しているとき、「心が執着している」と知る。

欲張っているとき、「心が欲張っている」と知る。

怒っているとき、「心に怒りがある」と知る。

妄想があるとき、「心に妄想がある」と知る。

想念があるとき、「心に想念がある」と知る。

そして「心があるとの念いに満たされたら、彼は依止するものもなく、世界について執着する何物もない。
このように心に於いて心を観察しなさい。

法念処(観念の自覚)

意識の対象(考え、想像)を観察する。

真理について考えているとき、「私は真理について考えている」と知る。

真理に基づいて考えているとき、「私は真理に基づいて考えている」と知る。

煩悩に基づいて考えているとき、「私は煩悩に基づいて考えている」と知る。

真理に基づいて想像しているとき、「私は真理に基づいて想像している」と知る。

煩悩に基づいて想像しているとき、「私は煩悩に基づいて想像している」と知る。

そして「法があるとの念いに満たされたら、彼は依止するものもなく、世界について執着する何物もない。
このように法に於いて法を観察しなさい。

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