自己暗示 一般暗示
スポンサーリンク自己暗示に限らず、心がある完了した事実、つまり、実現された状態にとらわれていれば、潜在意識はその状態を生み出そうとします。
幸福のことを考えていれば幸福になり、健康のことを考えていれば健康になり、善行のことを考えていれば善人になります。
どんな考えでも、いつも心に根付いている考えは、現実の生活に実現される可能性があります。
自己暗示の方法はある意味とても簡単です。
理想の状態、目標、目的を考え続けるだけでいい。
そうすれば、潜在意識の作用で自分の気付かないうちに、自己暗示で指示した状態が実現されていきます。
個々の目標を設定して一つ一つに対して自己暗示を実行することも有効ですが、クーエ一門は自己暗示を簡易化して精神、肉体、道徳他の種類を問わず「毎日あらゆる面で好転してゆく」という考えを心に浸透させる一般公式を考案しました。
「私は毎日あらゆる面でますますよくなって行く」
無意識の扉が開いて、しかも自分の考えを意識的に誘導できる時間は睡眠の直前と直後であり、そのときに誘導された暗示は、より確実に受容されるはずです。
この瞬間こそ一般公式をくり返し唱えるのに最適なのです。
自己暗示は本来、他のどんな方法より簡単なものです。
その最大の敵は努力なのです。
暗示が簡単に自然にかかればかかるほど、それだけその作用も強力に深部にまで浸透します。
自己暗示は全ての人が日常的に行っている無意識的な精神作用です。
誘導自己暗示もその原型である無意識的自己暗示に近づけば近づくほど、さらに強力な効果が得られるのです。
自己暗示は意識と潜在意識がある考えの受容に協力し合うとき成功します。
潜在意識をより強力なパートナーと見なして、適正な受容状態をもたらす仕事は潜在意識の一存に任せなければなりません。
意識的に実行しようとすれば対立が始まります。
先ず、ひもを一本用意して、それに結び目を二十つけます。
その結び目を手繰って一般公式を二十回唱えます。
二十という数には意味はありません、ただそれくらい繰り返すのが適当だということです。
床に就いたら、目を閉じ、筋肉の力を抜き、楽な姿勢をとる。これは寝付く前に誰もがする予備行為です。
次に、ひもにつけて結び目を手繰りながら「私は毎日あらゆる面でますますよくなって行く」という一般暗示を二十回唱えます。
言葉は声に出して、自分に聞こえるくらいの声で唱える。
このようにすれば、その考えは、唇と舌、それと聴覚による印象でいっそう強められる。
無心に童謡を口ずさんでいる子どものように、単純な気持で努力せずに唱える。
そうすれば、潜在意識の活動を妨害する意識の批判機能を喚起せずにすむはずです。
自己暗示になれて自意識なしに唱えることができるようになったら、「あらゆる面で」という部分を音量を上げるか下げるかして強調する。
始めは強調しない方がよいだろう。煩雑になるだけだから。
特に重要なポイントは、自分が唱えていることについて考えたりしないで、精神を自由に放浪させることです。
暗示文を唱えて続けているならば、心がどこかさ迷っても、呼び戻したりしないことが重要です。
放置しておく方が、考えを呼び戻そうと努力するより効果的だからです。
「子供の気持で」暗示文をくり返し唱える方法は、子供心が残存している無意識の深層に誘導する最適な方法です。
絶対に守るべき規則は、「努力しない」ことです。
この規則を守っていれば、直感的に正しい受容態度を身につけることでしょう。
夜、眠る直前と、朝、目覚めた直後に、自己暗示をくり返しましょう。
信頼を込めて唱えることが大切です。
唱え終わったら意識の役割は果たされたので、後は無条件で潜在意識の働きに全てを委ねることです。
作物の種を蒔き、収穫を待つ農夫のようです。
種を蒔いて、毎日掘り起こして発育を確認する者はいません。愚かな行為です。
無意識の土壌に種を蒔いたら、芽を出し成育するまで見守ることです。
日々の散水や雑草の手入れは、毎日朝晩の誘導自己暗示だと考えてましょう。
信頼を込めて唱えることは効果を早める最良の肥料になるでしょう。
誘導自己暗示の力を奪うものは、ただ一つ、こんなことをしても効き目はないというような不審の念です。
不審の念を抱くかぎり、その事実によって、暗示の効果は消滅するでしょう。
朝晩に暗示文を二十回ずつ唱え続ける信頼を持てば、その結果は、やがて現れてくるでしょう。
これは、エミール・クーエの自己暗示に基づいた説明です。
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